日々利用者さんのために笑顔で働いている介護士のみなさん、いつもお仕事お疲れ様です。
さて、みなさんの職場でやたらと利用者さんに好かれる職員いらっしゃいませんか?
「〇〇さんにやってほしい」「今日は〇〇君いるの?」
こんなふうに人気のある職員とは一体どういう人たちなのでしょうか。
今回は、介護歴14年の私が観察した、実際にご指名をもらっているモテる職員の特徴をご紹介します。そうなりたいと思っている人の参考になれば嬉しいです。
利用者さんに好かれる介護士の特徴
誰に対してもいつも笑顔で穏やかな雰囲気の人
いつも笑顔で対応している職員は、それだけで話しかけやすく安心感を与えてくれますよね。
人によって態度を変えたりせずに誰にでも平等に接することのできる人は介護業界でとても貴重な存在です。
利用者さんは職員のちょっとした変化にも敏感に察知します。
「あれ、いつもより声のトーンが低い。忙しかったかな?呼び止めない方が良かったかな?」とあなたの態度一つで気兼ねしてしまう方もいらっしゃいます。
誰だって、いつもイライラしていて怒っているような人や強い言葉を使う人に、何かをお願いしたり、介助されたくはないものです。
介護の基本【受容】【共感】ができている人
たとえば、食事を食べたばかりなのに、「食べてない」という利用者さんに対して、あなたならなんて答えるでしょうか?
「さっき食べたでしょ」
咄嗟にこう答えたくなるのもわかります。事実ですから。
ですが、介護のコミュニケーションの基本をわかっている職員なら、ここで「食べたでしょ」と否定はしません。
まずは「食べていない」ということを受容するのです。「もうお腹空きました?」とか「今、ごはん作ってますからね」など、優しく答えられるかどうかがポイントです。
他の例としてよくあるのは、「財布を盗まれた」です。
ぶっきらぼうに「そもそも持ってきてないよ」「誰も盗まないよ」
そう答えていませんか?
利用者さんにとっては一大事なのに、そんなことを言われてしまっては否定されて悲しい気持ちになりますよね。
「それは大変!どんな財布ですか?」「私も探してみます!」
これが好かれる職員の答えです。
時間をおいて「家の人が預かっているそうですよ」と最後までその人の気持ちに寄り添うことが大切です。
利用者さんにとって、この人は話を聞いてくれるし一緒になって探してくれる、という信頼感につながります。
ありえない話でも、その利用者さんの世界では事実なわけです。
その世界に飛び込んで役者のように振る舞う職員…。これはカッコいいですよね!
小さな変化に気づいてくれる
利用者さんから好かれる職員は、一人ひとりよく観察しています。
そのため「あれ、なんだか今日は元気がない」「今日は足の運びが悪いなぁ」こんなふうに利用者さんの表情や状態などの小さな変化にも気づくことができるのです。
この人は私のことをよく見てくれている、という信頼につながり、日々の楽しかったことや嬉しかったことなどを話してくれるようになります。
気持ちに寄り添って、一緒に笑ったり悲しんだりしてくれる職員は人気があります。
容姿端麗
これはもうどうしようもないのですが、イケメン、美女は利用者さんからもちろんモテます。
うらやましい限りですが、これも立派な武器。イケメン、美女を見て、毎日元気をもらっている利用者さんがいるのも事実なのです。
実際私が勤めていた施設で、別のグループなのに、わざわざそのイケメン職員に会いに来る利用者さんもいましたよ。罪な男ですね…。
自分も好かれる職員になるには
自分が普段どんなふうに利用者さんとコミュニケーションをとっているか、どんな態度で接しているか、いま一度振り返ってみてください。
- いつも笑顔で話しかけやすい態度をとっていますか?
- 受容と共感はできていますか?
- ちゃんとその人のことを理解しようと努力していますか?
これらの介護の基本はわりと新人職員の方ができているものです。
「もう一通りの業務はできるようになったし、夜勤もこなせるようになった!これで私も一人前だ!」
「こうすればもっと早くできる」「この方が楽」
そう感じる時期が一番危険なのです。
日々の業務に追われ、利用者主体ではなく職員主体になっていませんか?
【初心忘るべからず】
介護士としての基本の姿勢を忘れずにいれば、きっとどんな利用者さんからも信頼されて好かれる職員になれるはずです。
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