介護職は肉体的にも精神的にもキツイお仕事です。
どんなに優しい介護士でも心に余裕がなくなってくるとイライラや怒りの感情が表れるものです。
「イライラしたくないのに…」「毎日イライラしている自分が嫌い…」「つい強い口調で対応してしまった…」と悩んでいる方は多いと思います。
この記事では、皆さんがどんなときにイライラしてしまうのか、イライラを抑え込むにはどうしたら良いのか具体的な方法をお伝えします。
介護士がイライラするときはどんな場面?
人手不足で対応しきれない
介護業界は万年人手不足です。
たとえ人手が足りなくても利用者は待ってはくれません。
日々の業務をこなしていくしかないのです。
休みも自由に取れず、長期休暇なんて夢のまた夢。
誰かが体調を崩して出勤できなければ、急遽自分が代わりに出勤する、なんてこともしばしばあります。
施設によってはサービス残業が当たり前で、夜勤明けの翌日も出勤となるところもあります。
これでは不満が募り、イライラしてしまうのも無理ありません。
- ナースコールが重なる
- 時間内に業務を終えることができない
職場の人間関係がうまくいっていない
介護の仕事はチームワークが大切です。
言いたいことがあるけれど、面と向かってはなかなか言えないものです。こんな環境で我慢していませんか?
- 仕事が遅い職員
- ナースコールが鳴っても行かない職員
- 愚痴や自慢ばかりの職員
- 介護観が合わない職員
利用者の言動
「介護の勉強をしてきているのだから、これくらい我慢して当然でしょ?」
そんなことは決してありません。
病気だから、認知症だからと理解していても心の余裕がなくなると感情はコントロールできないものです。
- 認知症で何度も同じ訴えを繰り返す
- 介護拒否や暴力がある
- 徘徊
- 尿、便失禁
イライラを抑える対処方法
こんなにも毎日一生懸命仕事をしているのにイライラすることばかり!
一体どうしたらいいの?
ここからはイライラを抑える対処方法をご紹介します。
他人に期待しない
皆さんもこんな経験ありませんか?
「あれもこれも私がやったんだから、□くらいはあの人がやってくれるだろう」
→「なんで私がこんなことまでしないといけないの!これくらいやってよ!」
「コールがあっちもこっちも鳴ってる!優先順位を考えて絶対に事故を起こさないようにしないと!」
→「〇〇さん転んでる!もう!一斉にコール鳴らさないでよ!」
「このペースだったら〇時までには終わるはず!」
→「〇〇さんの便失禁のせいでこんなに時間オーバーしちゃった!もっと早く終わるはずだったのに!」
こんなふうに自分の努力や他人への期待が裏切られたときにイライラし、強いストレスになります。
過度に期待をしないと「〇〇してくれてラッキー」「この程度で済んでラッキー」というように気持ちが楽になりますよ。
6秒間だけ待ってやり過ごす
怒りのピークは6秒だということをご存じですか?
この6秒のうちに深呼吸をしてみたり、「大丈夫」「自分ならやれる」というような落ち着く言葉を唱えるのが効果的です。
これはアンガーマネジメントといって、怒りのコントロールをする方法です。
介護施設でも研修として使われることが多いです。私も2つの施設で学びました。
私も試してみたのですが、なかなか6秒で怒りが鎮まることはありませんでした…。
そこで私が実践したのが、頭の中で相手をタコ殴りするという方法です。
頭の中ですよ!実際にやりませんよ!
頭の中なら何をやっても問題ありません。実際にこれが一番スッと気持ちが楽になりました。
限界だと思ったら…
些細なことへのイライラどころではなく、今の仕事や職場に不満があってどうしようもない。という人もいらっしゃるでしょう。
そういう方は、転職を考えてみてはいかがでしょうか。
環境を変えるだけで解決できる問題もあります。
まとめ
毎日一生懸命働いているからこそイライラしてしまう場面はこれからもあるはずです。
自分を抑え込んで抑え込んで、いつか爆発してしまわないように、「他人に期待しない」「アンガーマネジメント」を実践してみてはいかがでしょうか。
最終手段として私の秘密の対処方法も…。
明らかに職場に不満があるのならば転職したり、働き方を変えて派遣社員になることもおすすめします。
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