子供から大人まで、幅広い年齢層から人気を博しているクレヨンしんちゃん!
クレヨンしんちゃんといえば、アニメ放送30周年を迎えた国民的アニメであり、不名誉なことに「親が子供に見せたくない番組」の常連でもあります…。
これだけの長寿番組だと、絵柄が変わったり、声優の変更があったりといろいろな変化がありました。
中には「下品だ」「教育上良くない」「子供に悪影響だ」等の理由でなくなってしまったことがいくつかあります。…いわゆる「大人の事情」というやつです。
今回はクレヨンしんちゃんで、昔はあったのに今ではなくなってしまったことについてご紹介します。
今後は見られない!?【ゾウさん踊り】
最近の子はしんちゃんのゾウさん踊りを知らないみたいですね。映画にも登場したくらいなのに…。
知らない方のために説明すると、上の画像のように、しんのすけの大事な部分をゾウの鼻に見立てて、ゾウの目と耳を描いて腰を振るのがゾウさん踊りです。
「♪ゾーさん ゾーさん オラはにんきもの」【オラはにんきもの】
「♪第3条 おパンツ脱いでゾウさん踊りしてはいけない」 【ママとのお約束条項】
こちらの2曲の歌詞にも登場しているゾウさん踊りですが、現在は「下品だ!子供が真似する!」と苦情が殺到し、完全に登場しなくなりました。
ちなみにゾウさん踊りは、銀の介(ひろしの父)から伝授されたものです。
銀の介のは「白髪マンモス」
海外でも大人気のクレヨンしんちゃんですが、ゾウさん踊りをしている部分はカットされたり、モザイクがかけられています。なかなか厳しいですね。
おしりを出さなくなった!【ケツだけ星人】
昔はズボンとパンツを下ろして、おしりを出すのがケツだけ星人だったのですが、現在はおしりを出すことはなくなりました。
こちらも「下品だから」と規制されました…。
ただしズボンを穿いたままならOKのようで、現在もしんちゃんのケツだけ星人は健在です!それでも登場頻度は減りました…。
ゾウさん踊りとケツだけ星人は、公式サイトでもしんのすけの必殺技との設定があるので規制は悲しいですね。
グッズでは、おしりを出したしんのすけのケツだけ星人が販売されています。
私が持っているフィギュアのケツだけ星人はこんな感じ↓
こちらは正面から↓
おしりだけが見えるように、こんな姿勢になっているんです!しんちゃんすごい!
横から見るとこんな感じ↓
これが初期のケツだけ星人でした。
なんとケツだけ星人の加湿器なんかも売っています(笑)
これも登場しなくなった【ケツ顔マン】
出典:クレヨンしんちゃん / シンエイ動画
ズボンを頭にかぶってほっぺたを膨らませ、お口を肛門のような形にし「プップスー プップスー」と足を踏み鳴らすのがケツ顔マンです。
これも最近登場しなくなりました…。
私が子供の頃、しんちゃんの持ちネタで一番笑ったギャグです。
最近ではガチャガチャや靴下など、グッズ販売されているので、一部のファンからは人気なのでしょう。
みさえの伝家の宝刀まで…【げんこつ】【グリグリ攻撃】
しんのすけがおバカなことをすると毎回のように登場した、みさえのげんこつとグリグリ攻撃ですが、「児童虐待だ」という苦情が殺到したため最近はめっきり減りました。
ただし完全になくなったわけではなく、まれに出現します。
げんこつのエフェクトや効果音も、年々変わっていったのも楽しかったのに残念です。
そういえば「おしりぺんぺん」もなくなりましたね。みさえがしんのすけを膝に乗せておしりを真っ赤になるまでぺんぺん叩くシーンがあったのですが、最近はありません。
ちなみにグリグリ攻撃は、みさえの姉のまさえ譲りのものです。
これ、小さい頃に自分で自分の頭をグリグリやってみたことがあるのですが、めちゃめちゃ痛すぎて「しんちゃんかわいそう…」と思っていました(笑)
大人でもマジで痛いので絶対に真似しないように!!
あまり登場しなくなった【オカマキャラ】
初期のクレヨンしんちゃん映画では、必ずと言っていいほどオカマキャラが登場していました。
このオカマたちがまた良い味出しているんですよ(笑)
私は【ヘンダーランドの大冒険】のマカオとジョマ、【暗黒タマタマ大追跡】のたまゆらブラザーズが特にお気に入りでした。
出典:クレヨンしんちゃん / シンエイ動画
地獄のセールスレディ売間久里代をご存知ですか?
彼女はれっきとした女性なのですが、しんのすけからは「オカマのおねえさん」と呼ばれていましたが、十数年ぶりに再登場した際には「女装した人」と言われていました。
どうやらLGBTに対する配慮のようです。
ひろしの真似をして【みさえ呼び】
しんのすけはみさえのことを「かあちゃん」と呼びますが、ひろしの真似をして「みさえ」と呼んでみさえから怒られるシーンが昔はしばしばありました。
これが「教育上良くない」という理由で、極端に減りました。
当時、しんちゃんの真似をして母親を呼び捨てにする子がたくさんいたようです。
本当にしんちゃんの影響力は強いですね!
みさえは「ママ」と呼んでほしいようですが、みさえにこっぴどく怒られて「ママ」と呼ぶこともありますし、酔っぱらって「ママ」呼びになったこともあります。
詳しくは【良い子のしんちゃんだゾ】をご覧ください。
ジュースと間違えてお酒を飲んでしまったしんのすけは、進んでおもちゃを片付けてなんと掃除機がけまでし始めます。豹変したしんのすけに驚くみさえとひろし。「他にお手伝いできることはありますか?ママ」と、この時はみさえを「ママ」と呼んでいますよ(笑)
なぜか世界中で流行ってしまった【死体ごっこ】
出典:クレヨンしんちゃん / シンエイ動画
死体ごっことは、しんのすけが発明した遊びの一つで、そこらへんに転がって死体のようにじっとする遊びです。
「水死体ごっこ」「事故現場ごっこ」なんかもありました。
どれも最近では登場しません。原作者の臼井儀人先生が亡くなられてしまったため、その配慮でしょうか。たしかに不謹慎ですからね。
【じいちゃん達が来たゾ】では銀の介がしんのすけに付き合って死体ごっこをし、みさえを本気で焦らせるお話がありました。
老人が目を開けたまま倒れていたら、そりゃ誰だって驚きますよね(笑)
しかしこの死体ごっこ、海外の番組でしんのすけの死体ごっこが取り上げられ、一部で流行!
その後Facebookでグループが作られ、世界中の人が死んだふりをした写真をアップするという、ちょっとしたブームになりました。
やはり臼井義人先生は世界中の人々を魅了する天才です!!
まとめ
今回は、クレヨンしんちゃんの昔と今とで変わってしまったことについてご紹介しました。
- ゾウさん踊り → なくなった
- ケツだけ星人 → ズボンを穿いたまま
- ケツ顔マン → 登場しなくなった
- げんこつ → 減った
- グリグリ攻撃 → 減った
- オカマキャラ → 登場しなくなった
- しんのすけの「みさえ」呼び → 減った
- 死体ごっこ → なくなった
原作のクレヨンしんちゃんは、もともと青年誌に掲載されていたので、大人向けのなかなかきわどい内容もありました。下ネタも多めです。
それが子供向けのアニメとして大ヒットし、30年も続いているのですから、大人の事情とはいえ、時代とともに変化していくのは仕方のないことかもしれません。
ファンとしては、変わっていくこと、変わらないこと、どんなクレヨンしんちゃんでも受け入れて応援していきたいですね!
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