みなさんは脇汗の量やニオイが気になったことはありませんか?
- Tシャツに汗染みができて恥ずかしい…
- いくら制汗剤を使ってもニオイが消えない…
- 汗をかいたら汗拭きシートで拭いて、デオドラント塗って…毎回面倒くさい
- 手術は怖いし、痕が残るから受けたくないな
そんな方におすすめな治療方法があります。
それがミラドライです。
ワキガで悩んでいる私が実際にミラドライを受けてみました。
この記事では、ミラドライがどんな治療法なのか、痛みやダウンタイムはどうだったか、術後1週間の経過を一緒にご紹介します。
まだ施術を受けたばかりなので、1か月、3か月、半年、1年と汗の量やニオイの戻りなどの経過をレポートしていくつもりです。
脇汗やニオイに悩んでいる方、ミラドライを受けようか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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ミラドライって何?
ミラドライについてご説明します。
汗の種類

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があります。
エクリン腺は全身に分布していて、体温調節をする役割があります。
汗はサラサラしていてニオイはありません。
アポクリン腺は脇の下、乳首、陰部にあり、白く濁ってベタベタしています。
これがニオイの原因となります。
- 耳垢が湿っている
- シャツに黄色い汗染みができる
- 家族にワキガの人がいる
- 汗をかくとニオイが強い
ミラドライの特徴
ミラドライは皮膚を切らずにワキガ・多汗症治療を行う施術です。
電磁波の熱を利用して水分子であるエクリン腺、アポクリン腺を破壊します。
難しいことを言っていますが電子レンジと仕組みは同じです。
破壊された汗腺は再生しないので、手術同様に半永久的な効果があります。
ただし、仕組みが電子レンジと同じなら、「ここはアツアツ」「ここはまだ冷たい」ということが起きてしまいます。前者ならば汗腺が破壊され、その部位からは半永久的に汗やニオイが出ません。しかし後者の場合は、再生して汗腺が復活してしまうのです!
そのため完全に汗やニオイを0にすることは不可能というわけです。
ミラドライはあくまでそれらを軽減させる治療法です。
ミラドライ施術までの流れ
事前カウンセリング

「よし!ミラドライを受けるぞ!」と急には決心がつきませんよね。
傷は残らないか、汗の量やニオイはどのくらい減るのか、痛みはどの程度か、いつから仕事ができるか…
これらの不安を払拭するために、事前に医師のカウンセリングを受けましょう。
カウンセリングだけ受けて、実際に施術を受けるか受けないか決めるのは後日で大丈夫です。高い自己投資なのでじっくり考えて答えを出しましょう。
- ミラドライ公式認定医が監修して施術する
- バイオチップの使いまわしをして、施術金額を安くしているクリニックもあるが、当院では1人1個新品を使用している
- なるべく広範囲に照射するために実際の脇のサイズよりも広いテンプレートを使用している
- 照射はMAXのレベル5で行う
- 1回の施術で約8割の汗腺が破壊される
- 2回目を受ける方は10%くらい
私はこれらの説明を受けて、施術を受ける決心がつきました!
仕事の休みもとらなければいけないので、施術は1か月後に予約しました。
施術当日の流れ

- 痛み止めのロキソニン内服
- 笑気麻酔
- 脇のサイズ測定
- 局所麻酔
- 照射部位のマーキング
- 照射
- クーリング
- 診察
10:00
同意書のサイン、支払い、次回受診(術後経過観察)の予約
今回の施術で¥334,400円支払いました…(笑気麻酔が¥4,400円)
10:20
施術を受ける部屋に案内されました。上衣を脱ぎ、ブラの上からバスローブを巻く。
痛み止めのロキソニンを内服し横になります。先生と看護師さん一人ずつで対応してくれました。
10:45
笑気麻酔開始。(タオルで目を隠してくれました)
脇のサイズを測定。私は140:70でした。
「どうですか?酔っぱらった感じになってきましたか?」と麻酔が効いているか確認してくれました。
初めての笑気麻酔ですが、「「「とっても心地よかったです!」」」
効いてきたところで右脇から局所麻酔開始!
「ここ刺しますよ、3.2.1」と毎回先生がアナウンスしてくれたのがありがたかった。
「今が一番痛いと思いますが、頑張りましょう」と優しい声かけもあって頑張れました。
笑気麻酔のおかげか、想像していたより痛くなかったです。長い針が奥へ奥へ縫うように動かしているのがわかります…。なので、一瞬チクッとするだけ…とはいかずチクチクジンジン痛みが継続していました。
そんなことよりもニオイですよ!
デオドラントも何もつけてない、しかも緊張で嫌な汗をかいている私の臭い脇に、先生と看護師さんが顔を近くに施術してくれているのですよ!!!
痛みより恥ずかしさと申し訳なさの方が勝ってしまいました…
本当にありがとうございました…
片脇6か所くらい刺されたと思います。
3本目あたりからは麻酔が効き始めたのか、だいぶ痛みもやわらぎ、「ん?今刺したの?」と感覚も鈍くなっていきます。
麻酔と水分でタプタプ状態の脇に照射のマーキングをします。ここからは看護師さんがやってくれました。一応先生に確認していましたが、「全部先生が対応してくれるわけじゃないのか」とちょっとがっかり。
いよいよ照射開始!
照射も看護師さんがやってくれました。麻酔がよく効いていて本当に何も感じません。
それを確認して、左脇も同時進行で先生が局所麻酔を打っていきます。
左はまだピンピン元気な状態なので、また痛みとの戦いです。「うん、やっぱり我慢できる痛みだな」と私はわりと平気でした。
麻酔を打ち終わると笑気麻酔も外され先生は退室。
痛みはないし、ミラドライ照射中の音がゲームの回復音みたいで心地よくて……
気づいたら寝てました!
どのくらい時間が経ったのか、「右、終わったのでクーリングしますね」と看護師さんの優しい声で目が覚めました。保冷剤を20分当てられました。冷たさも感じない。
「次左ですねー」と左も同様に照射していきます。
またもや爆睡している私…
「終わったので左もお冷やししますね」と声をかけられ目が覚めます。目のタオルも外してもらい、時間を確認すると12:30。施術が始まってだいたい2時間くらい経過していました。
「いやぁ、良く寝た」
左脇も20分ほどクーリングしてもらったあと、先生に脇を診察してもらい、痛み止めと抗生剤をもらって終了。13:00前にはクリニックを出て帰れました。
ミラドライ施術後の様子
当日
施術後すぐに車の運転をしても平気でした。
まだ麻酔も効いているし、痛みは全くありません。
帰ってきてから気づいたのですが、麻酔を打った部位から出血と浸出液があったようで着ていた白のTシャツが血だらけに!!
なかなかグロかった…
これからミラドライ受ける方は血が目立たない黒い服を着ていった方がいいですよ。
2、3日は数時間おきに両脇をクーリングするように説明があったので、いただいた保冷剤で気づいたときにクーリングします。
- 今のところ内出血のあとも目立たず、マーキングの方が目立っている
- 麻酔が前腕に下がってきているのか腕全体の感覚が鈍く痺れている
- 痛みは全くない
- 上腕は麻酔で浮腫んでいる
- 脇を触ると熱感あり
ミラドライを受けた方の動画やブログでは、「麻酔が切れた時が一番つらい!」「痛すぎて全然眠れなかった…」なんてコメントを見ていたので、私も内心ビクビクしながらその時を待ち構えていました。
- 両脇の皮膚の内側がかゆい
- ジンジン痛む…ような気がする
- 両脇に何か挟んでいるような違和感あり
- 脇の熱感は変わらずあり
はっきり「痛い」とは感じず、なんだか脇をつねられているような感覚…。
これははたして「痛み」なのだろうか…
とりあえず、処方されたロキソニンを内服して様子を見ます。
クーリングをすると、熱感がおさまり、痛み?も軽減しました。
その後もロキソニンが効いたおかげなのか、夜中に痛みで起きることはなく、朝までぐっすり眠れました!
ここで一抹の不安が…
「え、まさかこれ汗腺破壊できてないんじゃ…」


翌日
朝起きるとパジャマの左脇部分とシーツに点状の血がたっくさんついていました…
シャワーも浴びたのに、まだ2か所ほど出血が止まりません。
これ以上服を汚したくなかったので、絆創膏を貼っておきました。本当はいけないのでしょうが…。午後には止まっていたのではがしました。
- つっぱるような痛みあり。手を伸ばしたり、脇を閉めると痛む
- 脇にボコボコしたしこり出現
- 麻酔の内出血が顕著
- 上腕は若干浮腫んでいる
- 脇に力が入りにくい
- 汗、ニオイなし
念のため休みを取ったのですが、普通に仕事できるくらい元気で日常生活に支障はありません。クーリングをしっかり行いました。マーキングの痕もだいぶ薄くなりました。


3日目
- 痛みはかわらず
- 上腕の浮腫みが顕著
- 内出血が下に下がってきた
- 脇のしこりは変わらず
- 汗、ニオイなし
今日も念のため安静にしていました。クーリングも継続しています。


4日目
今日から出勤です。仕事は介護なので、利用者さんを抱えたりするのに力が入るか心配でしたが問題ありませんでした。
先生からは「1週間くらいは重いものを持ったり、激しい運動はしないでください」と言われていましたが仕事なので仕方がありません。正直なところ、ミラドライ後、すぐに介護の仕事ができるかが一番心配でしたが杞憂に終わりました。
- 脇を閉めるとつねったような痛みあり
- 内出血は徐々に薄くなってきている
- 浮腫みも軽減
- 脇のしこりは変わらず
- 汗、ニオイなし
制汗剤を塗らずに仕事をするなんて初めてでした!
やはりニオイが心配で何度も嗅いで確認していましたが全然におわない!
というかそもそも汗が出ない!
これからどれだけニオイが復活するのかが本当に心配ですが、
「これがワキガじゃない人の普通の生活なんだ~」と、しばしボーナスタイムを満喫することにします。


5日目
16時間夜勤もこなしましたが、未だに汗、ニオイはありません!
ここからあまり状態に変化がなく、内出血や痛みが徐々に改善しているという感じなので写真だけ。


6日目
今日は一日中入浴介助をしていたので、汗ばんでいました。脇も少しペタペタするくらい汗をかいた感覚がしましたがニオイはありません。
ニオイを気にしなくていいって最高すぎる‼


7日目
ついに1週間が経過しました。内出血はかなり薄くなり、気になるのは脇のボコボコしたしこりと脇のつっぱりくらい。汗もニオイもありません。


今後について
以上、ミラドライの経過報告でした。
1週間経過した感想としましては「やってよかった!」です。汗もニオイも全くないので毎日ストレスなく快適に過ごしております。
施術自体痛みが大してなかったし、術後も痛みで苦しむなんてこともなかった。手術とは違って翌日にでも仕事復帰できるのが大きなメリット。本当にやって良かったと思っています!…今のところは。
問題はここから…今後ニオイがどの程度戻るのか。
次回は1か月後をレポートしていきたいと思います。
お願いだから私の汗腺元気にならないでそのまま眠ってて!!!

